- ―川にまつわるエピソードは?
- 以前の店は長谷川町(現・日本橋堀留町)にあり、明治期にドイツから耐火煉瓦(れんが)を取り寄せて土蔵を建てました。関東大震災の時は、火の手が見える中、店の反物を土蔵(どくら)に詰められるだけ詰め、残りを大八車に積んで逃げたそうです。ところが当時近くにあった東堀留(ひがしほりどめ)川の親父(おやじ)橋が逃げる人で大渋滞し、大八車をあきらめざるを得なかったとか。戻ってみると焼け野原に蔵だけがポツンと残っていて、1ヵ月後には復興のための蔵出し大売出しができたそうです。私が若い頃、経験した番頭に何度も聞いた話です。(源治さん)
- ―展示館は2階に移設したのですね
- コロナ禍で地方と行き来する人も減ってしまった頃、より地元の皆様に親しまれる呉服問屋をめざして、1階には食器や和雑貨を扱う小売のお店をオープンしました。さらに2階の展示館につながるイベントスペースでは、落語鑑賞会を開催したり、近くの子供達が参加できる和文化ワークショップを行なったりと、問屋を超えたさまざまな取り組みを始めたのです。一般のお客様がぶらりと立ち寄ってくださることも増えました。以前から日本橋の着物のイベントには深く関わって来ましたが、これからも地域のつながりを大切にして、和文化全般をもっと伝えていきたいですね。(源一郎さん)
お話を伺った方会長
田中 源治さん(左)
社長
田中 源一郎さん(右)
イチマス田源 呉服問屋ミュージアム
管理者:株式会社 田源(平成30年度認定)
東京都中央区日本橋堀留町2-3-8
03-3661-9351
開館日:年末年始等を除く毎日(不定休あり)
開館時間:10:00~17:30
最寄り駅:小伝馬町駅1番出口 徒歩3分、人形町駅A4番出口 徒歩5分
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。
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