まちかど展示館 エリア特集

佃まちかど展示館

18メートルを超える大幟(おおのぼり)の支度は佃の仕事。
江戸の伝統を守る祭りにまち中が燃える!

―佃は祭りの準備も多いのでは?
佃には大幟がありますから、大体1ヵ月前の干潮の時を選んで、佃堀(つくだぼり)の川底に埋めてある柱と抱木を掘り出します。土の中が木が一番腐りにくいと江戸時代から行われていることですよ。その日は「黒木鳥居(くろきとりい)」の建立もします。これが立つと佃島全体が境内になるんです。
―川底から?大変そうですね…
そりゃ大変だよ(笑)。佃島の一部( 上町 )、二部( 下町)、三部(向町)で2本ずつ計6本あるしね。昔はすべて人力でやっていたけれど、今は抱木の引き上げにはクレーンを使います。それを運んで組み上げてから、祭りの初日の夕方5時に合図のもと各部一斉に幟を揚げるんです。揚げた瞬間は大拍手です。1ヵ月の支度が終わって「明日から本番だ」と思うと胸が熱くなる想いですよ。
―展示館にある獅子頭は?
「龍虎」と「黒駒」は、古く貴重なものなので、現在はお祭りで担ぐことはなく展示だけです。一・二・三部が保管している獅子頭は町内巡行もしますよ。佃の人たちは町を離れても大祭には全国から帰って来るからね。見たことのない人はぜひ一度見に来て欲しいですね。

お話を伺った方
佃住吉講 渡辺 陸夫さん

佃まちかど展示館

管理者:佃一丁目町会(平成23年度認定)
東京都中央区佃1-2-10先
03-3546-5346
(中央区区民部文化・生涯学習課内9:00~17:00)
開館日:通年
開館時間:常時開館
最寄り駅:月島駅6番出口徒歩5分

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