まちかど展示館 エリア特集

日本橋エリア特集 Part.8 江戸の暮らしを支え、進化を続けて現代へ日本橋エリア特集 Part.8 江戸の暮らしを支え、進化を続けて現代へ

楊枝資料館

黒文字の手作りを守り続ける日本唯一の楊枝専門店

長さ6ミリ、細さ約15ミリまで分割した黒文字の先をさらに細く削って仕上げていく。

風帯(ふうたい)昔の中国で掛け軸を屋外鑑賞する際、燕よけだったものが日本で飾りに。

店先にさりげなく置かれた黒文字の鉢植え。

店内で黒文字を削る先代の雄一さん。

12支揃った干支楊枝。全て欲しくなる楽しい干支の図柄。

風帯(ふうたい)昔の中国で掛け軸を屋外鑑賞する際、燕よけだったものが日本で飾りに。

書道家が一つ一つ手作業で名前や絵を入れた桐箱。贈り物として人気。

国産ハーブの黒文字を原料に沖縄の蔵元とコラボした「黒文字リキュール」。

―日本橋室町に移って11年目ですね。
当店は宝永年間の創業以来、日本橋小網町で営業を続けてきましたが、2013年にここ日本橋室町に移転してきました。当時はコレド室町2、3のオープンの1年前で、この界隈も様々な媒体の取材があり、その効果から来客は初めから多かったと思います。偶然前を通りかかってウチを初めて知ったというお客様もかなりいたので、嬉しかったですね。インバウンドのお客様も増えてきて、楊枝入れの桐箱に名前など文字を入れるものなどが人気です。また、黒文字の楊枝を一本ずつ丁寧に仕上げる手仕事の魅力をお伝えしたくて、実演の日を設けています。楊枝づくりをはじめて5年ほどの私の父が、毎週水曜日の午前中に店内で作業します。(山本亮太さん)
―黒文字の楊枝作りで大切なことは?
黒文字の木は、自然のものですから均一ではないんですね。仕入れの初期の頃は水分が多くて、徐々に乾いていくし、モノによっては癖があって削りにくいものもあります。でも時間さえかければ、楊枝を削ること自体はさほど難しいことではないのです。しかし、同じクオリティーでたくさんつくるということがとても難しいところですね。(山本雄一さん)
関東大震災で親父橋も落ちてしまったようですね。とはいえ、店ではみんなで昼飯を食べてから逃げたそうですよ(笑)

お話を伺った方代表取締役
山本 亮太さん(左)

先代
山本 雄一さん(右)

楊枝資料館

管理者:株式会社 日本橋さるや
東京都中央区日本橋室町1-12-5
03-5542-1905
開館日:月〜土曜日(祝日を除く)
開館時間:月〜金曜/10:00〜17:00 土曜/12:00〜17:00
最寄り駅:三越前駅A1番出口・A6番出口 徒歩5分
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。
詳しくはお問い合わせください。

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