2020年5月公開
500年以上の歴史を持つ日枝(ひえ)神社の例大祭
江戸三大祭の一つで、祇園祭、天神祭と共に日本三大祭にも数えられます。3代将軍家光の頃より山車(だし)や神輿(みこし)が江戸城内に入ることを許され、神田祭と交互に「天下祭」として盛大に行われました。2年に1度行われる本祭(ほんまつり)では、中央通りが舞台の下町連合渡御に大注目!
令和2年山王祭のお知らせ
今年6月に予定していた本祭は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、神幸祭・下町連合渡御は中止、その他の各祭典も中止または神職のみで行うことになりました。例年通りの本祭は再来年(2022年)に行われます。
日枝神社とは?
創建は不詳ながら、1478年、太田道灌が江戸城を築くにあたり、川越山王社を再勧請。入城した徳川家康から「江戸城の鎮守」「徳川歴朝の産神(うぶがみ)」として、また江戸市民から「江戸郷の総氏神」として崇敬されました。日本橋日枝神社(摂社)は御旅所(おたびしょ)と呼ばれ、江戸時代より近隣の氏子に親しまれています。
住所:千代田区永田町2-10-5
アクセス:赤坂駅2番出口 徒歩3分、溜池山王駅7番出口 徒歩3分
御霊をのせた鳳輦(ほうれん)2基、宮(みや)神輿1基、山車3基が、都心の氏子区域を300mの華麗な祭礼行列として練り歩きます。日本橋の摂社では御旅所祭も行われます。
江戸時代は山車、明治以降は神輿が巡行してきましたが、戦後都市化によって担ぎ手が減少。そこで危機感を持った日本橋の若手が声を掛け平成18年にスタート。京橋、茅場町、八丁堀も加わり江戸城下の「下町」が共同して行っています。
幕府の命で始まった富岡八幡宮の例大祭
水掛け祭の別名通り、沿道から大量の水を浴び、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がる深川八幡祭。1642年、第4代将軍家綱の成長祈願のためにスタート。山王祭、神田祭と共に江戸三大祭と呼ばれます。通常3年に1度の本祭では、53基もの町神輿が日本橋エリアを練り歩きます。
令和2年深川祭のお知らせ
今年8月に予定していた本祭(神幸祭・各町神輿連合渡御)は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、来年(2021年)に延期されることになりました。
富岡八幡宮とは?
1627年、長盛法印が永代島という小島に創祀したのが始まり。当時は永代嶋八幡宮と言われ、後に富賀岡(とみがおか)と改称しました。江戸時代は神仏習合により永代寺が置かれ、幕府は周辺の砂州を埋め立てることで6万余坪もの社有地を与えたとか。庶民にも「深川の八幡様」として親しまれ、江戸勧進相撲発祥の神社としても有名。
住所:江東区富岡1-20-3
アクセス:門前仲町駅1番出口 徒歩3分
連合渡御の前日には鳳輦渡御が行われます。鳳輦を載せた装飾トラックのほか神職・宮総代らが氏子区域の約70㎞を1日かけてくまなく巡行します。
深川祭のかけ声は「わっしょい、わっしょい!」 担ぎ手だけで約3万人、観客を含め30万人以上が集まるという「神輿深川」の代名詞。約8kmを巡る夏真っ盛りの神輿隊列へ向け、各町で清めの水が容赦なく降り注ぎます。
祭の喧騒から少し離れて歴史に触れるなら
三菱倉庫・江戸橋
歴史展示ギャラリー
三菱倉庫と日本橋江戸橋の変遷を紹介。
水運で江戸~東京を支えたまちの様子を精巧な模型や
豊富な資料で知ることができます。
東京都中央区日本橋1-19-1
03-3278-6611
月~土曜日(祝日・年末年始等を除く)
平日/7:30~19:30 土曜/7:30~13:30
日本橋駅D2番出口 徒歩3分、日本橋駅D4番出口 徒歩4分、
三越前駅B6番出口 徒歩5分
JR東京駅八重洲中央口 徒歩15分
※臨時休館や開館時間短縮の場合があります。
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