まちかど展示館 エリア特集

【連載】フランス人銭湯大使の

フランス人銭湯大使の 最近銭湯に行きましたか?

かつて日本人の生活に欠かせない場所だった銭湯。 近年数は減っているものの、現在中央区にも8軒あり、人々の憩いの場として今なお地域に根付いています。 そんな銭湯の魅力を世界に向けて発信しているのが、フランス人銭湯大使、ステファニー・コロインさん。
ステファニーさんが中央区の銭湯を訪ね、その良さをたっぷりと紹介します!

第2回 誰と、銭湯に行きますか?

あなたは銭湯に行くなら、誰と行きますか?
一人の時もあれば、家族や友達と一緒に行くこともあるでしょう。
誰と行くかで、いつもの銭湯もちょっと違って感じられるのが面白いところです。
さて今回は、日本橋小伝馬町にある銭湯をご紹介します。

【日本橋エリア編】

2014年に新しくオープンした銭湯「十思湯」

 日比谷線の小伝馬町駅から徒歩3分。「十思スクエア」別館の2階に「十思湯」があります。ご主人である黒川さんは、以前台東区・蔵前で40年以上銭湯のご主人をしていた大ベテラン。2014年オープンということで、設備が綺麗なのも嬉しいですが、それを営むご主人がお湯のプロフェッショナルだということも安心できるポイントですね。 
 白湯とサウナ・水風呂というように、設備自体はシンプルですが、浴槽はとても広くゆったりとしています。浴室床が滑りにくい素材だったり、カランも壁で区切られていたりと、造りも色使いもオシャレ。また、間接照明のようなライトが浴室全体を落ち着いたシックな雰囲気にしてくれています。女性側のサウナはミストサウナですので、肌の保湿に効果的♪
 この辺は居酒屋やレストランも多いエリアです。仕事帰りにひとっ風呂浴びて、一杯飲みに行く、という素敵なコースがすぐにできそうですね。

文・写真・イラスト/ステファニー・コロイン

十思湯(じっしゆ)

◎住所/中央区日本橋小伝馬町5-19 十思スクエア別館2階
◎TEL/03-6264-9920
◎営業時間/15:00~23:00(入場は30分前まで)  
◎定休日/日曜
◎交通/有楽町線・都営大江戸線
◎交通/日比谷線 小伝馬町4番出口から徒歩3分
http://www.268chuou.com/list/detail11.php

ステファニー・コロイン銭湯ジャーナリスト/銭湯大使(日本銭湯文化協会公認)

南フランス出身。日本文学に興味を持ち留学で来日した際、初めて銭湯と出会う。
現在は、銭湯文化を世界中に広めるためブログやインスタグラムで銭湯の情報を発信。
日本全国の銭湯を巡り、テレビやラジオの出演も行う。これまでに行った銭湯は750軒以上。
2018年夏に新刊『フランス女子の東京銭湯めぐり』(株式会社G.B.)を出版。
WEB:dokodemosento.com Instagram:@_stephaniemelanie_

銭湯でのマナー

大事なことを伝えさせてください。
それは「マナー」です。といっても
難しいものはひとつもありません。

  • いきなり湯船に入らない。
  • 体を洗うときは周りに気をつける。
  • 体を洗ったら床に付いている泡をお湯で流す。
  • シャワーは必ず座って浴びる。
    (シャワーが付いていない銭湯もあります)
  • 髪の長い方は、髪の毛が湯船の中に浸からないようにゴムやクリップなどで留めてください。
  • タオルを湯船に入れない。
    (タオルが綺麗でもNGです)
  • サウナに入った後は、水風呂に入る前に汗を流す。
  • 湯船や水風呂に潜らない。
  • 体を拭いてから脱衣場に戻る。

銭湯では「譲り合い」が大切です。
周りの方への配慮があれば、自分も、他のお客さんも気持ち良くその時間を過ごすことができますね!

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