第3回 日常に、銭湯という選択を!
最近では、若い人も銭湯に行く人が増えてきました。
喫茶店で飲む1杯のコーヒーとほぼ変わらない値段で、銭湯という非日常の習慣を、
生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
さて、今回は八丁堀にある銭湯をご紹介します。
【連載】フランス人銭湯大使の
かつて日本人の生活に欠かせない場所だった銭湯。 近年数は減っているものの、現在中央区にも8軒あり、人々の憩いの場として今なお地域に根付いています。 そんな銭湯の魅力を世界に向けて発信しているのが、フランス人銭湯大使、ステファニー・コロインさん。
ステファニーさんが中央区の銭湯を訪ね、その良さをたっぷりと紹介します!
最近では、若い人も銭湯に行く人が増えてきました。
喫茶店で飲む1杯のコーヒーとほぼ変わらない値段で、銭湯という非日常の習慣を、
生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
さて、今回は八丁堀にある銭湯をご紹介します。
【銀座・京橋エリア編】
JR京葉線・日比谷線の「八丁堀」駅から徒歩約5分。オフィス街を歩いていると、高級な割烹料理店のような外観の銭湯「湊湯」があります。
玄関を抜けてフロントに一歩入ると、とても洗練された空間に驚きます。そして、フロントから浴室に入るためののれんをくぐると目の前には壁一面の幻想的な装飾が。光と泡のこの美しいアートは、「水」をイメージされています。
「敷地が広くないからこそ、空間づくりにこだわり、浴室に至るまでの通路も楽しんで頂きたかった」
そう嬉しそうにお話しするのは3代目の岡村周明さん。銭湯業界に入る前はアパレル業界で接客のプロとして従事されていたとのことで、洗練されたデザインにも納得です。
浴室は、クールな石造りのタイプと柔らかい木目調のタイプの2つ。男湯・女湯が週替わりで楽しむことができます。設備は白湯、電気風呂、ジェットバス、サウナ、水風呂、そしてシルク風呂(石造り)/ジャグジー(木目調)と豊富。
それにも関わらず、狭さを全く感じさせない空間づくりは素晴らしいとしか言いようがありません。お湯も軟水なので、お肌に優しいのも嬉しいですね。
ご主人の心配りが空間からにじみ出るこの銭湯は、仕事のあとの疲れをきっと癒してくれるでしょう。
◎住所/中央区湊1-6-2
◎TEL/03-3551-0667
◎営業時間/15:00~24:30(最終入場24:00)
※サウナ最終入場23:30(ご利用料金は別途)
◎定休日/土曜
◎交通/日比谷線・JR八丁堀駅 B4番出口から徒歩5分
http://www.minatoyu.jp/
南フランス出身。日本文学に興味を持ち留学で来日した際、初めて銭湯と出会う。
現在は、銭湯文化を世界中に広めるためブログやインスタグラムで銭湯の情報を発信。
日本全国の銭湯を巡り、テレビやラジオの出演も行う。これまでに行った銭湯は800軒以上。
2018年夏に新刊『フランス女子の東京銭湯めぐり』(株式会社G.B.)を出版。
WEB:dokodemosento.com Instagram:@_stephaniemelanie_
オフィスビルの地下1階にある入船湯は平成2年に開業。お客様は近隣のお年寄りやファミリーはもちろん、ジョギングランナーの方も多いとか。お風呂はちょっと熱めに設定された湯舟とジャグジーの2つ。ふらっと立ち寄るのにぴったりの、こぢんまりと懐かしさを感じるお風呂屋さんです。
◎住所/中央区入船3-6-14
◎TEL/03-3206-0335
◎営業時間/15:00~23:00
◎定休日/木曜
◎交通/有楽町線
新富町駅7番出口から徒歩5分
http://www.268chuou.com/list/detail03.php