- ―晴海の橋について教えてください
- 晴海運河に架かる春海橋(はるみばし)の隣に、晴海橋梁(きょうりょう)と呼ばれる鉄道橋があります。今は鉄道のない晴海ですが、昭和の時代には「臨海鉄道」と言われた貨物専用線が走っていました。戦後、総武線の貨物線が延長され、昭和32年、豊洲で分岐して晴海ふ頭まで続く「晴海線」が開通しました。晴海ふ頭は4丁目が貨物船が停泊できるように深くなっていて、そこから輸入小麦や大豆、セメントなどの物資を貨物列車に積み替えて運んでいたんです。その頃は、住宅の目の前を列車が通るし、夜中でも荷下ろしをやっていてうるさかったですね。踏切もありましたよ。でも昭和50年代後半にはトラック輸送が増えてね。昭和60年から臨海鉄道の廃線が始まり、最後に残った晴海線も平成元年(1989年)に廃止になりました。操車場の跡地は、昨年から始まったバス路線「東京BRT」のターミナルになっています。
- ―晴海橋梁はどうなるのですか?
- 30年以上当時のまま残っていましたが、ようやく今年の春、耐震補強工事をしたうえで遊歩道化すると発表されました。数年後には豊洲側の春海橋公園と一体の施設になるそうです。晴海臨海公園と合わせて、ぐるっと散策できるようになるといいですね!


お話を伺った方晴海連合町会 会長
滝浪 誠さん
ふるさと晴海資料展示館
管理者:晴海連合町会(平成24年度認定)
東京都中央区晴海2-4 晴海臨海公園内
080-7723-3158(11:00~16:00)
開館日:通年
開館時間:常時開館
最寄り駅:勝どき駅A2a番出口 徒歩10分