2021年7月公開
江戸時代
江戸開府とともに急発展し、日本橋は日本橋川を中心に交通と物流の要となりました。周辺には全国から商人や職人が集まり町人文化の中核に。
1日本橋
五街道の起点・日本橋。江戸を代表する名所として多くの錦絵が描かれました。
東都名所日本橋之白雨/歌川広重(19世紀)※
東海道五十三次 壱 日本橋/葛飾北斎(1804年)
名所江戸百景 日本橋江戸ばし/歌川広重(1857年)※
2魚河岸
家康が魚の市中商いを許可して以来、日本橋北側河岸は江戸随一の魚市場として繁栄。
五十三次名所図会 一 日本橋/歌川広重(1855年)※
3駿河町
駿河町を含めた現・日本橋室町には問屋がズラリ。越後屋呉服店(現・日本橋三越)は江戸庶民憧れの店。
「熈代勝覧 複製絵巻」(部分)/名橋「日本橋」保存会事務局
三越前駅地下コンコースに複製が展示されています。
名所江戸百景 するかてふ/歌川広重(1856年)※
4一石橋(いちこくばし)
名所江戸百景 八ツ見のはし/歌川広重(1856年)※
5通(とおり)町
通一丁目(現・日本橋一丁目)には誰もが知る白木屋(しろきや)があり、江戸最大の繁華街でした。
江戸名所道化尽 十七通壱丁目祇園会/歌川広景(1859年)
名所江戸百景 日本橋通一丁目略図/歌川広重(1858年)※
6江戸橋
現在より下流にあり、多くが日本橋とセットで描かれました。
日本一江戸橋娘行列之図/春川英蝶(天保時代1831~1845年)
明治~昭和
海外文化も積極的に受け入れ、震災や戦災の度さらに大きく成長。変わる街並の中に江戸の暖簾や文化が息づいています。
1日本橋(橋)
明治以降、すべての国道の起点に。橋の姿は変わっても交通の要所は変わらず。
日本橋 Niphon Bashi, YEdo.(明治5年)
日本橋開橋紀念絵葉書 明治四十四年四月開橋式挙行の日本橋(明治44年)
東京各大区之内 日本橋電信局/歌川 国輝(2代目)(明治6年)
"お江戸"日本橋/山田衷二朗撮影(昭和32年頃)
お江戸日本橋/村松晴雄撮影(昭和37年頃)
変りゆく日本橋附近/市毛幸明撮影(昭和37年頃)
2魚河岸
明治期以降も賑わいましたが、関東大震災で甚大な被害を受け築地市場へ移転。
魚河岸の水神祭(大正9年)
3日本橋室町
越後屋は日本初の百貨店へ。歴史的建築も生まれ商業とビジネスのまちに。
大正5年ころの日本橋―三越屋上から(大正5年)
明治大正建築写真聚覧 駿河町三井組 後三井銀行(明治12年頃)
震禍のあと、日本橋本町附近(大正12年)
4日本橋
橋名がそのまま町名に。白木屋の跡地は現・コレド日本橋。昭和8年建築の日本橋高島屋は重要文化財。
日本橋大通り―白木屋附近(昭和5年頃)
白木屋の火事(昭和7年)
まちかど展示館訪問
今回は日本橋を中心にして南北のエリアをご紹介。
メインストリートから路地裏まで、江戸と東京が交じり合う街をお楽しみください。
まちかど展示館の皆さんや新連載のライターから
おすすめスポットをご紹介します!
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