まちかど展示館 エリア特集

この地ならではの歴史や文化をお聞きしました 昔あった川・堀とのつながりは?この地ならではの歴史や文化をお聞きしました 昔あった川・堀とのつながりは?

伊場仙浮世絵ミュージアム

団扇河岸(うちわかし)で歩んできた430年の歴史がここに。浮世絵コレクションも充実。

伊場仙が所蔵する『東海道五十三對(つい)』の日本橋。
歌川国芳、広重、三代豊国により風景に詞書と人物を配した揃物の一枚です。

「2人は親子かもしれないですね。絵師と彫師は対等だったので国芳だけでなく彫師の名前もあります」(吉田さん)

「判じ物」の江戸扇子
6つの瓢箪で「六瓢(無病息災)」9頭の馬で「馬九行く(上手くいく)」

人気の国芳や豊国のクリアファイルはお土産に。

―昔あった川との関わりを教えてください
当店は、江戸初期の開業時には東堀留川沿いの旧・堀江町(現・小舟町)にあって、当初は和紙や竹を扱っていました。江戸中期からは団扇の制作を始めて人気絵師の版元になり、これが江戸団扇と呼ばれるようになりました。東西の堀留川はいろいろな物資が海運で全国から集まる河岸で、米河岸、塩河岸、材木河岸など産業によって町割(まちわり)がされていたのです。うちの周りは団扇河岸と呼ばれ、夏は団扇、冬は鰹節が荷揚げされていました。言い伝えでは川沿いに柳が植えてあったらしく、まさに時代劇の舞台のような場所ですね。関東大震災で区画整理がされて、当店は西堀留川沿いの当地に移りました。団扇屋は夏の商売なので、冬はどうしようかと団扇屋さん達が相談をして、紀州からみかんを仕入れたそうです。昔は同業者が一緒に船を頼んで共同仕入れしていたので。運賃を少しでも安くしようと船に積めるだけ積んだところ、ここに来てひっくり返り、西堀留川の水面がみかんで真っ黄色になったという話もありますよ(笑)。
―今おすすめの商品は?
最近は歌川国芳の人気がとても高いです。商品をいろいろと用意していますし、浮世絵ミュージアムにも所蔵する作品を随時展示していますので、気軽に見に来て欲しいですね。
このビルを牢屋奉行の石出帯刀が行った明暦大火の切り放ち(解放)で、公式には全員戻ったとされていますが、実際は逃げた囚人もいたようです。

お話を伺った方代表取締役社長
吉田 誠男さん

伊場仙浮世絵ミュージアム

管理者:株式会社伊場仙(平成23年度認定)
東京都中央区日本橋小舟町4-1
03-3664-9261
開館日:年末年始を除く毎日
開館時間:8:00~20:00(店舗は11:00~17:00/月~金曜日/祝日・年末年始等を除く)
最寄り駅:
JR新日本橋駅5番出口 徒歩5分
三越前駅A6番出口 徒歩6分
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。

詳しくはお問い合わせください。

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