まちかど展示館 エリア特集

かつてのまちの様子や思い出をお聞きしました 川や橋にまつわるエピソードは?かつてのまちの様子や思い出をお聞きしました 川や橋にまつわるエピソードは?

ミズノプリンティングミュージアム

館長の知識と情熱に触れながら、価値ある印刷遺産を学ぶ。

明治初期を描いた、歌川国輝(2代目)「東京府築地鉄炮洲居留地中繪圖」(部分)。

安政の大地震を伝える大変貴重な瓦版。

ドイツ人医師ケンペル著『日本誌』の初版本(下巻1779年)。鎖国中の日本の情報は欧州で注目の的に。

和文タイプライターやワープロオアシスの初期型も展示。

―川があった頃の資料はありますか?
当館ではこの周辺を題材にした浮世絵や瓦版のほか、江戸から明治のさまざま地図や絵図を所蔵しています。その頃は多くの川や橋がありましたね。外国人居留地の資料も蒐集(しゅうしゅう)しており、当時の外国人向けの地図もあります。指紋の研究で有名なヘンリー・フォールズの住居跡には碑がありますが、鉄砲洲川や明石堀のせいか蛙の声や蚊に悩まされたようですよ(笑)。外国から見た日本研究も当館のテーマの1つで、欧州の知識人に大きな影響を与えたエンゲルベルト・ケンペルの著書のほか、シーボルトやペリーの書いた19世紀の初版本も見ていただけます。
―ご自身の思い出は何か?
私は昭和10年代に入船で生まれて育ったので川はよく覚えています。この辺りは印刷所や製本、製版業が集まり、ビルはなくて家から富士山も見えました。学校から帰ると鞄を放り出して、大川(現・隅田川)に遊びに行ったものです。築地川には、停泊した船内で牡蛎料理を食べさせるカキ船がありました。
―展示館の新しいニュースは?
今年、膨大な収蔵品を改めて整理し、展示をすっきりと見やすくリニューアルしました。紀元前から現代までの著名な印刷物を古い順にまとめて展示しています。歴史的な印刷機の実物もぜひご覧ください。
私が子供の頃はまだ「佃の渡し」があり、紙芝居のおじさんや飴売りのおばさんがたくさんいたんですよ。

お話を伺った方館長 水野 雅生さん

ミズノプリンティングミュージアム

管理者:ミズノプリテック株式会社(平成23年度認定)
東京都中央区入船2-9-2
03-3551-7595
開館日:月〜金曜日(祝日・年末年始等を除く)
※訪れる際には事前の予約が必要です
開館時間:10:00~16:00
最寄り駅:新富町駅5番出口 徒歩5分 八丁堀駅A2番出口 徒歩5分
【年末年始】◎年内:12/20(火)まで ◎年始:1/10(火)から
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。

詳しくはお問い合わせください。

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