まちかど展示館 エリア特集

かつてのまちの様子や思い出をお聞きしました 川や橋にまつわるエピソードは?かつてのまちの様子や思い出をお聞きしました 川や橋にまつわるエピソードは?

のれん・提灯・下絵の展示館

江戸文化から生まれた書体を、粋な気風が残る築地のまちで現代に生かす。

南明橋(新栄橋)の奥には聖路加病院旧館(現・聖路加国際大学)が。
※築地川(明石掘)埋め立て前(昭和42年)/中央区撮影/画像提供:中央区立京橋図書館

店内には江戸文字のサンプルがいろいろ。

旧築地市場の模型も展示。

加藤木さんがデザインした角文字の手拭いと熨斗紙。赤棒部分にも施設名の角文字が!

角文字の築地エコバッグはお土産にも◎。

―かつてあった川はご存知ですか?
私は昭和34年生まれなので、子供の頃あかつき公園はまだ明石堀で、途中に南明橋(なんめいばし)という橋がありました。明石堀は船溜まりになっていて、ダルマ船と呼ばれる輸送船が多数泊まっていました。あの頃は船に住んでいる人達もいましたね。今の築地児童館の辺りには都立の「水上生活館」というサポート施設もあったぐらいです。また、明石堀の隅田川との分岐点は入り江状になっていて明石橋が架かっており、すぐ横に遊覧船の乗り場があったんです。その頃は隅田川テラスはなくて直立した“カミソリ堤防”で。家族で遊覧船に乗って、お台場にカニ捕りに行きましたよ。お台場はまだ島で、日帰りの行楽先でした。
―周囲には古い建物が多いですね
うちは昭和6年に祖父母がここに店を開きましたが、この辺は東京大空襲で焼けていないんです。GHQが聖路加病院や海軍経理学校などを接収しようとしていたので爆弾を落とさなかったと言われています。周囲が川に囲まれていて上空から見てキラキラ光るから分かりやすかったのかも知れませんね。小学生だった父も疎開先からいち早く帰って来ることができ、昭和21年3月の築地小学校の卒業写真も残っていますよ。その父の写真に写っている女性の先生が最後に受け持ったのが私たちでした。(笑)
子供の頃は晴海通りに都電が通っていて、周りは商店街でした。よく祖母と都電で銀座へ行きましたね。

お話を伺った方代表取締役 加藤木 大介さん

のれん・提灯・下絵の展示館

管理者:有限会社 津多屋商店(平成24年度認定)
東京都中央区築地6-5-5
03-3541-3741
開館日:月~土曜日(祝日・年末年始・市場休業日等を除く)
開館時間:7:30~17:30
最寄り駅:築地駅1番出口 徒歩5分 築地市場駅A1番出口 徒歩10分
【年末年始】◎年内:12/10(土)まで 年始:1/9(月)から
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。

詳しくはお問い合わせください。

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