- ―東京2020オリンピックについては?
- 前回の東京オリンピックは私の生まれる前ですが、父は体験したと思います。今回は東京2020オリンピックに合わせて市松模様と水玉模様の品を増やしました。どちらも元々うちで作っていた伝統柄ですので、藍色の市松はトートバッグに、水玉は色を変えて国旗風にしました。(髙橋さん)
- ―先代の時代と今の違いは?
- 1階に店を作ったのは平成8年。昭和23年にここに開業したのは初代の祖父・髙橋虎雄で、最初は絹物(きぬもの)の卸専門でした。(髙橋さん)
ちょうど「ガチャマン景気」といわれ、絵師を呼んで柄を描かせ、型屋、染屋など専門職に分かれた職人達を使って絹織物をどんどん作って売った時代です。昭和の終わり頃、2代目の時に正絹の売れ行きが落ち太物(綿の反物)に主軸を移したようで、半纏や合財袋等も作り始めました。15年程前からTシャツやバッグも手掛けています。(髙林さん) - ―扱う商品が変わったのですね
- 昭和とは商品も浜町の街もだいぶ変わりましたが、今の文化や空気感にも沿わないと。江戸の頃だって変化に応じてモノを作っていたんですから。けれど私達には伝統というバックボーンがちょっとある(笑)。商品が変わっても流れているものは一緒。そういう良さや財産をどう活かすかが問われているんでしょうね。(髙林さん)
お話を伺った方
代表取締役
髙橋 由布さん
職方
髙林 晋さん
染物展示館・虎の檻
管理者:有限会社髙虎商店(平成26年度認定)
東京都中央区日本橋浜町2-45-6
03-3666-5562
開館日:月〜土(祝日・年末年始等を除く)
開館時間:9:00〜18:00(土曜日のみ17:00)
最寄り駅:浜町駅A2番出口 徒歩1分
HP:http://www2.gol.com/users/ip0611031455/
【年末年始の展示館および店舗の営業】
◎年内:12/28(土)17:00まで
◎年始:1/6(月)9:00より