- ―前回の東京オリンピックは?
- 三輪車に乗って空を見たらブルーインパルスの5つの輪を見つけ、心躍ったのを覚えています。(隆さん)
- ―昭和の時代のエピソードは?
- うちは昭和38年に先代が株式会社にしましたが、その前から今まで130年近く帯締めの製作卸をしてきました。戦時中、工場は皆軍需品の生産をしなければなりませんでしたが、組紐がとても丈夫で扱いやすいとパラシュートの紐を作ることになったようです。おかげで戦時中も店の看板を下ろさずにすみ戦争を乗り切ることができました。人の命を守る伝統工芸だったことを誇りに思っています。(隆さん)
- ―帯締めのほかに商品は?
- もちろん帯締めが本業で、先代より受け継いだものを決して疎かにはしませんが、近年は組紐の可能性を広げたいとストラップ、ポーチ、傘、文具…と幅広い企業やクリエイターとコラボしてさまざまな商品を開発しています。それらは息子の隆太が進めてくれていますよ。また私は長年、正倉院の文化財など貴重な古代組紐の復元にも取り組んできました。そういった研究も新しい組紐の技術開発に活きています。今回はまちかど展示館の認定をきっかけに、一般の方が体験できる「ミニ丸台」を作りました。皆さんも組台に向かい、ぜひ組紐作りに挑戦していただきたいですね。(隆さん)
お話を伺った方代表取締役
福田 隆さん
ご子息
福田 隆太さん
江戸東京組紐 龍工房体験展示館
管理者:株式会社龍工房(平成30年度認定)
東京都中央区日本橋富沢町4-11
03-3664-2031
開館日:月〜金(祝日・年末年始等を除く)※組紐体験は要予約
開館時間:11:00〜16:00
最寄り駅:
人形町駅A4番出口 徒歩2分、
浜町駅A1番出口 徒歩7分
HP:http://ryukobo.jp/
【年末年始の展示館および店舗の営業】
◎年内:12/27(金)16:00まで
◎年始:1/9(木)11:00より