まちかど展示館 エリア特集

銀座・京橋エリア特集 Part.4 川があった時代を越えて今へ銀座・京橋エリア特集 Part.4 川があった時代を越えて今へ

江戸ほうき展示館

省エネ時代に再び脚光を浴びる江戸ほうきの魅力を伝え続ける。

京橋川に架かる炭谷橋にて。先代店主、梅吉氏3、4歳。ほうき職人手製の「ザル神輿」を担ぎ祭衣装で。昭和9年(1934年)ごろ。

兵隊姿の梅吉氏。炭谷橋の鉄製の欄干がよくわかる写真。

江戸時代から竹問屋で賑わう京橋と竹河岸の様子。
※江戸土産-京橋竹川岸 上/安藤 広重(1代目)

明治43年(1910年)に発行された土地売渡証(写し)。
京橋3丁目は昭和6年(1931年)まで京橋区炭町と称していました。

豚毛ブラシは洗いづらい細身の容器洗浄などに便利です。

※画像提供:中央区立京橋図書館

―京橋川とほうきづくりとの繋がりは?
天保元年(1830年)創業の当社が京橋に移転してきたのは、明治43年(1910年)です。京橋川沿いのこの地区は、「竹河岸」と呼ばれた竹の集積地でした。竹は、ほうきづくりには欠かせませんし、原料である箒草の運送も水運を利用できたので、この地が選ばれたのでしょう。私には京橋川の記憶はありません。私がよく覚えているのは、川が埋め立てられ東京高速道路が開通してからです。この自動車道は首都高の支線みたいなもので、開通当時はとても空いていました。近くには新京橋の出口がありますが、そのスロープで大雪が降った時にスキーをして遊んだ思い出があります。
―江戸ほうきの特徴を教えてください。
「江戸箒」は当社の登録商標ですが、江戸後期に畳が普及し、箒草のほうきも発展しました。電気を使わず、騒音、排気もない。アタッチメントも不要。しかも100パーセント手づくりのエコな道具として再注目されています。フローリングでも絨毯でも掃き出せるホウキ草の穂先の弾力の良さをぜひ、試していただきたいです。商品も、肩払いのブルームやミニほうきなど、小さくて便利なほうきを豊富に揃えていますので、お気軽にご来店ください。
京橋を愛し、竹河岸を描いた安藤広重も近くに住んでいたんです。

お話を伺った方代表取締役
中村 悟さん

江戸ほうき展示館

管理者:株式会社白木屋中村伝兵衛商店
東京都中央区京橋3-9-8 白伝ビル1F
03-3563-1771
開館日:月〜土曜日・祝日(年末年始等を除く)
開館時間:10:00〜19:00
最寄り駅:宝町駅A3番出口 徒歩1分 京橋駅2番出口 徒歩2分

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